題一覧

最近の頭痛・眩暈に対して頭軸圧 機能付傾斜ベッドを用いた臨床報告
千葉県 柔道整復師・鍼灸師 加藤 弘大
路上での心肺蘇生体験 ~3度目の心肺蘇生を体験して~
富山県 柔道整復師・鍼灸師 牛田 恭司
座位診察台を用いた運動療法の実践と考察
東京都 柔道整復師・鍼灸師 木村 匠
素粒子学的応用療具を利用した臨床報告Ⅱ
鳥取県 柔道整復師 林 貴之
20~30代男女へのリダクター処置における身体変化の考察
福岡県 柔道整復師 大久保 隆樹
要素比較人類学的考察Ⅱ ~根源形象とメタモルフォーゼ~
神奈川県 柔道整復師 原口 誠
三叉神経痛について
東京都 柔道整復師 小山 秀夫
硬膜脳髄反射の解剖学的考察を含めて
日本構造医学研究所付属臨床施設 臨床検査技師 東 良彦
硬膜脳髄反射における検証および考察3
日本構造医学研究所付属臨床施設 柔道整復師・鍼灸師 市原 周篤
第27回東京学術会議抄録集

会について

第27回大阪学術会議

日本構造医学会は第27回大阪学術会議を、2022年10月30日(日)に大阪私学会館(4階講堂)にて開催予定です。
日本構造医学会は読んで字のごとく”構造医学”の名を冠した学会ではありますが、何も構造医学の実践性や有為性を検証するためのみに生まれた場ではありません。

そもそも構造医学とは閉ざされた系でのみ機能する局所的理論や実践法ではなく、ヒトとその周辺環境を取り巻く諸要素を大きく捉えて、「病気でなく病人を診る」考え方であります。
ですから日本構造医学会の存在意義の一つには、前世紀に急速に広まり世界を席巻した西洋医学の功績の陰で、脇に追いやられ忘れられてしまった伝統的な医療や、現在在野におられる先生方が苦心して編み出された独自の診療方針の中で将来的にある種の疾病に対する突破口となりうるようなものさえも、社会に適合する形で光を当て、現代医療と橋渡しをし、相互に補い合うように議論し錬磨し残していくことが求められています。
したがって学会の体をとる学術会議ではありますが、そこで議論されるテーマを専門性の高く堅い壁で守るのではなく、その議論が、医療の経済性や前世紀への反省に立たされた、この時代における重要性を認識させ、未来へ向けた可能性の示唆となるべく機能するものです。 発足当初は円卓会議の形式で50名足らずの参加者で始まった日本構造医学会は、27年の歩みの中で皆様の賛助により、そうした社会的機能にふさわしい規格と大きさを得るに至りました。

当学術会議には医療関係者のみならず法学者、農家、僧籍者、患者さんなど広い立場の方々が参加しさまざまな角度から忌憚なく議論し合い、これまで5,000名を超す皆さまが参加し、毎年様々な思いや学びを持ち帰っておられます。
第27回大阪学術会議では、9題の意欲的な演題のほか、日本構造医学会理事長 吉田勧持氏による教育講座「考えるとは ー思考停止とならないためにー」を企画しています。 来る10月30日は、医と人間という大河を、この日本構造医学会という広く開かれた門戸を通じて覗き見ることで、その流れる行く末に思いを馳せる一日となることを確信します。

催のご挨拶

日本構造医学会第25回大阪学術会議

第27回日本構造医学会大阪学術会議によせてひとことご挨拶いた します。 ここ3年に及ぶコロナ禍における社会経済や人心の混乱、さらに遠 きヨーロッパの地において予期せぬ侵略的戦争が発生し、ますます世 界における不安定要素が高まる結果となっております。

構造医学は、その目的の第一義において「平和」を訴えております。 この「平和」の意味は、人心が安寧であること、そして実質的な戦 火における被災・殺傷等を含む人間同士の争いから生まれる醜い世界 観を少しでも改善したいとの思いがあります。

構医研究機構より配信した私の書斎講義においてお話ししたように、 混乱に乗じ為政者たちは私たちが思いもよらない様々な画策を為すこ とが歴史的に解かっておりましたが、やはりこの度も同様のことが起 こっております。このことは、人間という生物は過去少なくとも二千 年以上の歴史の中で、何も思考的進化ができていないことの表れなの かもしれません。

このような時代にあって、我々がホモサピエンスとして本当の生物 学的責任を自分の頭で考える事がいかに必要であるかということを思 い知らされています。 私の提唱した学問体系の目的として自分の頭で物事の推移を観察し、 自分の行動となる規範を、自分で考えることをその第二の目的として おります。

しかし残念ながら、世の中の移ろいは誰かの意図に沿って群衆の心 理として個々に考えることなく行動し、このことに異論を為す人を攻 撃するといったまさに軽薄な思考論理に裏打ちされた行動様式をとっ ております。誠に残念でなりません。 さて色合いは変わりますが、本年も貴重な9演題が発表されます。 このような混乱の中にあって大変なご苦労と共に研究を進めた貴重 な発表であります。

そのことに敬意を表し、私ども参加者一同が物事を考え、行動する ことの大切さを共に学びたいと思います。 なお、このような機会に努力を惜しまれなかった実行委員・座長委 員の皆様をはじめ、山本学会長には大きな責務を果たしていただき感 謝に堪えません。 この機会が、皆様の人生の一つの道標となることを祈念し、ご挨拶 とさせていただきます。

新型コロナウイルス禍の終息どころか、収束が見えないだけでなく、 防疫と経済のバランスをとることの困難さや世界情勢の不安定さも加 わり、ますます逼塞感が強く、これ以上は耐え難い環境となっていま す。そのような状況にもかかわらず、本年も学術会議が開催されます ことをお喜び申し上げます。

「不易流行」という言葉があります。俳諧由来で「不易」とは、時 を越えて不変の真理を指し、「流行」とは時代や環境の変化によって 革新されていく法則のことと解されています。しかしながら新しみを 探求した「流行」こそが、実際は「不易」の本質であるともいわれて います。実は、「不易」と「流行」の根本は一つで、そして美を追究 する精神が、「不易」と「流行」の底に無ければならないと俳諧では 教えられているそうです。

医学的、医療的に言い換えると、私たち生物は物理化学法則(「不 易」)には反しないが、その内部や境界、外部での出来事は一意には 説明できず、解を得るには複雑な過程が必要であり(「流行」)、そ して、その根底には医療人として「毉」を追究する精神がなければな らない。ということになるのではないでしょうか。

構造医学を学ぶ私たちにとって、「不易」とは構造医学の原理であ り、原理から導かれる法則と考えます。 「流行」とは、患者が置かれている環境に応じた医療行為より導か れた結果の集積、原因や成因を求めた研究時間、そして演繹解等と考 えます。もちろんその根底には医療人として吉田理事長より教授され た「毉」の精神が必要と考えます。

「不易」であるところの構造医学の原理を学び、「流行」である私 たちの臨床から得られた知見を追究していく、その発表と研鑽の場が 本学術会議と理解しています。「不易」という基本なくして「流行」 は成り立ちません。また「流行」がなければ「不易」を裏打ちするこ とができないと思います。良き医療はその過程から生まれてくるもの と信じております。

今回は9演題の発表と吉田理事長の教育講座が予定されております。 また、座長カンファレンスも回を重ねる度に充実しています。大変厳 しい状況下ではありますが、学会会員の皆様の参加をお待ちしており ます。学術会議が盛況で、皆様に大きな学びが得られますことを祈念 しまして、ご挨拶とさせていただきます。

日本構造医学会第25回大阪学術会議

造医学とは

構造医学は、生命現象がはじまりから終わりまで1Gという重力場(系)の中で営まれることを基軸に、物理学者・吉田勧持が提唱しました。 構造医学では生理歩行・生理冷却・生体潤滑を基本に、顕病の平癒だけでなく潜病の発見および平癒、未病の原因排除を目的とし、診断や治療を行います。

日本構造医学会第25回大阪学術会議 日本構造医学会第25回大阪学術会議

不思議な滑り?生体潤滑

生体潤滑とは聞き慣れない言葉ですが、日頃体感する滑りの現象とは異なります。重たいタンスを押し動かすとき力いっぱい押さないと動かないのに、軽いタンスは地面との摩擦が小さいこともあり少ない力で滑って動く、こうした日常的な滑り現象とは違うのです。

生体潤滑という、我々の身体の内部での滑りでは、物体間に近接力(荷重)をかけた状態の方が、荷重のない状態より滑りやすくなっています。先ほどのタンスと真逆の現象に見えるこうした仕組みは生体内の滑り部の構造に由来しており、理工学的には古くから応用されています。

我々の身体の中で起きるのは主にこの生体潤滑の方で、実際は骨格のみならず筋膜・筋繊維間など生体内で絶えず滑り現象が起きていますが、この動きに一定の荷重条件(1Gに基づく)が必要不可欠である、という事実は見落とされがちです。滑りやすさにおいて邪魔者扱いされる重力が、実は重要であることがわかります。

ではこうした考えを、具体的にどのように診療に活かしていくのでしょうか。
人体への適切な荷重条件を欠く状態を、構造医学ではそれを非荷重と呼び、結果として生理潤滑を欠くケースがあります。このように生体潤滑と荷重の考えは診断や治療の基軸になります。そうした生体潤滑をいかに保つか、それは次の生理歩行とつながってきます。

単なる移動ではない、生理歩行

発生の段階から生命に基軸を与え、生命を生命たらしめたのが重力とすれば、ヒトをヒトたらしめたものは二足歩行であり、吉田勧持氏は、二足歩行の動きの中に寛骨フライホイール(はずみ車)や恥骨結合部のクランク機構(ウェイトベアリング)といった特徴的な構造を見出しました。

それらの賜物である二足歩行は極めて奥深く、構造医学ではこれを生理歩行と呼び、ウォーキングブーム以前から市民講演の活動や書籍を通じて普及に努めてきました。生理歩行の意義は呼吸循環器系、泌尿器系、精神安定、造骨と造血、免疫細胞を作り出すなど枚挙にいとまがありません。

先述の生体潤滑は、この生理歩行を通じて基本的に達成され回復されるよう、私たちの身体は作られています。このように生理歩行は構造医学において最も重要で基本的な考え方であり、薬理的、外科的介入を最小限に抑え、患者自身の生理性により未病にとどめ、あるいは平癒に導く基軸としています。

温度を下げるのではなく熱を取る、
生理冷却

最後に生理冷却については、昔から「熱を取る」と表されているように、怪我などの炎症や欝熱に対しその熱を取ることを指します。

怪我の急性期は局所に負担が掛かり、炎症反応を起こしている状態です。膨張や発熱、疼痛は血流量の増加によるものですが、患部に対し冷却を行うことで増加した血流量を定常に戻し、熱を取ることで諸症状を抑えます。これは「何℃まで下げる」といった温度を目標とした考え方とは異なる概念です。

また、これらメカニズムにおいて作動物質性の研究に多くの力が割かれていますが、構造医学は目に見えない(同定対象とならない)”熱”を相手取ることで、様々な診断や治療上の基礎を得ています。

生理歩行・生理冷却・生理潤滑の3本の矢はそれぞれが独立したものではなく、人体という実在を通して密接に連携しています。その詳細は構造医学の成書や正規セミナーを学ばれてください。

本構造医学会とは

構造医学創設から40年を超え、のべ受講者は2万人以上。発足27年目となる日本構造医学会の会員は1100人を数えます。
構造医学を学び活躍する全国の臨床家がどのようにして診療に勤め、患者の心身と向き合い、
また医療者として葛藤を抱え、経営に臨んでいるか―日本構造医学会ではその生の実体験が議論され、共有されています。
第27回日本構造医学会学術会議は10月30日(日)、大阪 私学会館にて開催。奮ってご参加ください。

場と時間

タイムテーブル

開会式
11:50
プログラム終了
17:03(懇親談話会は開催しません)
タイムスケジュール詳細
日本構造医学会第25回大阪学術会議

会場情報

会場
大阪 私学会館 4階講堂
住所
〒534-0026 大阪府大阪市都島区網島町6-20
地図詳細
日本構造医学会第25回大阪学術会議

加申込について

金額は消費税込みです。
参加費には論文集代金が1冊分含まれます。
懇親談話会は開催しません。
参加費(論文集1冊を含む)
事前申込 当日申込
会員 13,200円 登録維持費を納入済の方は
参加費の納入のみで申込完了します。

詳しくはこちら
16,500円
ゲスト 一般 17,050円 詳しくはこちら 不可
ゲスト 学生 5,500円 詳しくはこちら 不可

会員

振込票を8月中旬にお送りしますので、2022年10月20日(木)15:00までに納入ください。
登録維持費が未納の方はあわせて納入ください。
直接お振り込みの場合は下記の口座へお振り込みをお願い致します。

銀行名
ゆうちょ銀行
受取人
日本構造医学会(ニホンコウゾウイガクカイ)
口座番号
(ゆうちょ銀行からの振込)01700-2-99875
他行から振込)ゆうちょ銀行 179店 当座 0099875

未会員の方※まだ会員登録がお済ではない方はこちら

入会申込はこちら

ゲスト

下記申込フォームを送信下さい。
申込内容を確認後、医学会ヘルプデスクより資料を送付します。
資料に同封の払込票にて、2022年10月20日(木)15:00までに参加費を納入ください。

ゲスト参加 一般
17,050円(税込)
ゲスト参加 学生
5,500円(税込)
日本構造医学会第25回大阪学術会議 日本構造医学会第25回大阪学術会議

ゲスト参加の注意事項

  • ゲスト参加は事前申込のみ、また原則決済後の取消による払い戻しは出来ません。
  • ゲスト参加は一般・学生問わずお一人様1回限りです。
  • 学生の場合は学生証のコピーが必要です。
  • 参加費は論文集代金1冊分が含まれています。
申込枠必須
お名前必須
ふりがな必須
メールアドレス必須
性別必須
年齢必須

職業・資格

(資格はお持ちの場合にご記入ください。また学術会議の参加にあたり、何かしらの資格が必須ということではありません)

ご自宅必須

ご住所

TEL

FAX

顔写真の添付必須

iPhone(iOS11以降)をご利用の方は、カメラ撮影の設定(フォーマット)を互換性優先にしてください。詳しい操作方法はこちら

学生証の写真

学生参加枠でお申し込みの方は必ず添付してください

ご紹介者様