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追加連載前半 人工股関節スパイラルステムに関する遺稿

追加連載前半 人工股関節スパイラルステムに関する遺稿

2019.04.10

2016年熊本地震以後、未整理だったラボを整理している中で、故・秋田浩研究員(整形外科医)との当時のやり取りの資料が見つかりました。
秋田元研究員の仕事の一端は、構医ジャーナルにて2017年11月8日から翌月6日まで4回に分けて掲載しお伝えした通りですが、今回見つかった資料は、その間に書かれた3編であり、日本IBMをはじめ産学連携によってなされたものです。

1.『ヒト大腿骨髄腔形状の認識と計測―解剖学的人工股関節ステム設計のために―』
2.『人工股関節スパイラルステムのデザイン』
3.『人工股関節スパイラルステムのデザイン―そのコンセプトとプロトタイプ―』

このうち2についてはバイオメカニズム学会誌 Vol.15に寄稿された『人工股関節スパイラルステムのデザイン』(構医ジャーナル 2017/12/6 記事参照)の別バリエーションとしてまとめられており、大きな違いとしては、【円錐面の測地線が大腿骨髄腔形状と一致するためのパラメータ検索の導入部】が具体的に書かれています。

次回は、秋田元研究員が日本構造医学会に向けてまとめた論文『ヒトの形』を掲載します。

< 論文情報 > 著 者:秋田 浩(整形外科医)(平成18年物故)
日本構造医学研究所 元研究員(1991-1992)

< 論文著作権はすべて各論文著者または出典元に帰属いたします。 >