(構造医学の教養③ 要旨)
日本構造医学研究所所長 吉田勧持先生の書斎から送る「書斎講義」。
構造医学の教養、最終講。
フランス哲学者にして阪大医学部で教鞭をとった澤瀉 久敬先生。吉田所長が薫陶を受けたその澤瀉先生が、研究を重ねた哲学界の巨人・ノーベル文学賞受賞者アンリ=ベルクソン。
時間についてアインシュタインと議論を行ったベルクソンは、著作『持続と同時性』に”アインシュタインの理論について”という副題をつけた。それに反駁する論文が出されると、第2版を出し、また反駁され、そうした応酬の末、生前だけで6版を重ねた
※。しかし加筆されたのは序文や補稿のみで、内容には何ら改訂を加えなかった。主張ははじめから一貫していたのである。
ベルクソンの扱った時間と時刻の問題は、吉田所長も局面理解に留まり、その全体像を捉えきれず、セミナーの初期には解説を試行錯誤してきた命題でもある。この動画では、改めてその問題に触れるところから始まる。
構造医学を遡上すれば近現代の思想史に辿り着き、独自の考え方の源を知ることができる。
多面・多角的な考え方によって形成される構造医学は理解が容易ではありませんが、一連の動画を視聴し終える頃には、正規講座もきっと理解しやすくなっています。
20代で構造医学を拓き、のべ2万人の医療者を育ててきた吉田所長が、書斎より語りかける珠玉の講義。
※参考:山本 徹.「アインシュタインとベルクソンⅠ」.天理大学学報26
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構造医学の教養②
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構造医学の教養①
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