岡村氏によると、自らが作成した四つの球面をもつ金属器具により軟部組織修復にあたり、一定の成果を観察したという。氏の考えでは自作したこの器具で、治癒過程をエコーで患者と一緒に観察でき、患者自ら器具を用いることで比較安定的にセルフケアを行えるという。
質疑で、(症例中の)右方形筋部は長いため押圧部によって損傷程度や圧力分布に大きな差異が出てしまうとの問題を指摘されると、事実上の解決法がなく部位観察を重視したと答えた。また球体の中心に圧力が集まる原理を問われ、イメージ図で回答した。
座長や理事長からは、「対照群の検討」を求められた。一方でそうした科学の基礎を踏襲することで、より質を高められるとのエールを受けていた。